魚たちの顔、じっくり見たことはありますか?
例えば、サンマやマアジなど、なじみのある魚を見てもどれも同じように見えますね。このサンマは二枚目だとか、このサンマはしゃくれているとか(というか、サンマは下あごの方が突き出ているので、みんなしゃくれているように見えますが・・・)、個性は感じられないわけです。ほとんどの魚はどれも同じように見え、没個性的に見えます。
しかし、それはあくまでも魚の外見の話。
魚を飼育してみると、一匹一匹がとても個性的であることが判ってきます。
あまりこのような話題が、魚の生態や飼育を紹介した書籍にものっていないので、本当か?と、思われるかもしれませんが、まったくもって本当の話なのです。
例えば、新しい魚が水族館にやってきたとき、すぐに餌付いて食べてくれる子もいれば、頑として餌付かない子もいます。このような子は生餌を与えたりするわけですが、その餌付かないことへのがんばりぶりは、まさに命がけなくらいです。ハリセンボンなどは、このような頑固な子がたまにいて、餌付かせるのに大変な思いをします。
また普段、魚の個性を感じるときは、魚を網ですくって他の水槽に移動するときです。当然、魚たちは網を嫌がって逃げ回るわけですが、あまり警戒心がなく、すぐにすくえる子や、積極的に泳ぎ回って逃げ回る子、あまり逃げ回らず水槽の隅でジッとしている子など、はっきりと個性を感じる瞬間です。特に水槽の掃除のために全ての魚を網ですくうときは大変です。最後の方に残った子たちは、とても逃げるのがうまく、こちらの網の動きを読んで、巧みに逃げていきます。しばしば、最初の一匹を捕まえるよりも、最後の一匹を捕まえる方が、数十倍も時間がかかることもあり、魚一匹一匹の違いを、個性を感じるときです。
前々から、魚たち一匹一匹が同じように見えても、実は意外と個性的だと認識はしていたのですが、最近その思いを新たにすることがありました。
それは漫才水槽の調教の際です。素直に反応し、ときには病気になっても、ショーをやめずにがんばってくれる子もいれば、何かに警戒しているのか、水槽の隅でジッとしてショーに参加しない子もいます。また、ショーが始まる瞬間が我慢できずにフライングする子や、常にのんびり最後尾にいる子もいます。
漫才水槽の魚たちの調教をとおして、外見は同じに見える魚たちが、実はとても個性的な性格?を持っていることがわかりました。
もし、皆様が水族館にいらしたとき、同じように見える魚たちにも、一匹、一匹に個性がやっどているということを思いながら見てあげてください。
きっと、皆様の目にも魚たちのいろいろな顔が見えてくるでしょう。

漫才水槽のデバスズメダイたち、実は個性派ぞろいのエンターテイナーたちなのです。しかも12月13日から、新しい漫才ショーが始まります。内容はまだ内緒、来てのお楽しみです。みなさん、ぜひ見に来てください。
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